2017.09.16

これじゃニコンがカメラビジネスで苦労するはずだ

ニコンがミラーレス機を投入するならフルサイズになる
これは「デジカメinfo デジタルカメラの最新情報をひたすら紹介するサイトです」で紹介されたもので、ニコンの後藤哲朗氏が中国でインタビューに応えた内容らしい。Nikon Rumors が中国語から英語に翻訳して掲載している。
タイトルはNew interview with Tetsuro Goto from Nikon: “full frame is the trend, if Nikon will go mirrorless it must be full frame”で間違っていないのだが、インタビューの内容(英語をすべてチェックする時間が無かったが)は、ニコンの後藤研究室として自分が開発したDfに対する否定的な意見が多く述べられていて驚く。

『昔のカメラのシルバーとDfのシルバーバージョンは別物だ(良くないと言う意味)』で後藤さんはシルバーが好きではないと言う。『シェルコーティングが金属の感触を反映していない。』

『もし、今Df が売れないと、Df の後継機を期待するのは難しいだろう。』いくらレトロが欲しいと言っても、前に述べたように、性能的に大きく進歩したモデルが既に投入されているのに、レトロだけで旧モデルを今更買う気は起らないでしょう。
また、Df発売時には供給が間に合わないほどの注文が入ったし、Dfがマジョリティになるとはニコンでさえ期待していなかったモデルだ。

『Df の後継機を発売するなら、より薄くより小さくという要望に応えられるだろう。』

これらのコメントをDfユーザが聞いたらがっかりする。開発者が自信をもってお勧めできないモデルをなぜ出した?コストや技術面でニコンが応えられなかったのか?仮にそうだとしても、開発者のみならずニコン全体でモデル投入に自信がもてなかったのであれば、ニコンは間違いなく自らが足を引っ張って売れなくなるだろう。
現在のニコンの低迷は他社との競合と言うより、自社での問題の方が多いと感じさせるインタビュー内容だ。

メーカーが商品を投入する際には、開発はもとより、企画、生産、営業、サービスの現場まで「この商品は良い、売れる、売るぞ」と言う信念が無ければならない。自信の無さは間違いなく販売現場や消費者に伝わって行く。
売れない言い訳はいくらでも言える。しかし、一番悲惨なのはこういった内部崩壊だ。他社との競合をしなければいけないのに、内向きに無駄な勢力を使って破滅する会社を多く見て来た。

ニコンの牛田社長が色々なインタビュに応えている内容にも疑問を感じて、このブログで言及しているが、きっとニコンは社長、経営陣から現場に至るまで一枚岩で前向きな会社ではないのだと思わざるを得ない。D850の発売を機に、内部問題を解決しないと、キヤノンやソニーの攻勢を受ける前に自滅しないか、心配だ。

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2017.09.10

デジタルカメラ ダイナミックレンジ

Dynamic_range
この元は Your trusted source for independent sensor data
でニコン D810とD850を比較したものが掲載されてますが、他のモデルも限定的ながら選択可能です。ここではD750の優秀さが良く分かりました。

そこで私がデジカメとして初めて購入したフルサイズのEOS-5D、次にカナダに居る時にスナップとビデオ用に購入したG6と、今保有しているD750をまず比較してみました。
フルサイズと言えども5DとD750は3.5ポイント以上という大きな差が有り、時代と共に技術進歩が良く分かります。
G6はフォーサーズセンサーなので、流石にフルサイズより劣りました。では新しいOMDはと言うと、5Dの初期は余裕で上回り、APS-C軍団と遜色ないレベルまで良くなってきました。
フルサイズセンサーを100とすると、APS-Cは約62、マイクロフォーサーズは50ですから、メーカー、画素数によって多少味付けを含めて違いが有るものの、やはりセンサーサイズがダイナミックレンジの差から大きく逆転はしていない=センサーテクノロジーよりも物理的差という事です。
これは当たり前のことで、例えばフォーサーズに画期的な技術革新が有ったとしても、それをフルサイズに転用すれば差は縮まらないからです。


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2017.08.28

想定通りで呆れた:「ニコン D850」お届け遅延

「ニコン D850」お届け遅延のお詫びとお知らせ

2017.08.24 ニコンD850発表で書いた様に「これで初期ロットが品不足にならなければ秋の行楽、紅葉シーズンに間に合う」、そして予想通り、遅延のお知らせ。
ニコンはまじめに、カメラビジネスの立て直しを考えているのか?D850を起爆剤にするのであれば、遅延など会社として真剣みが無さすぎる。私が社長だったら、だから駄目なんだ!と言いたいところだが、甘いですな。

何を犠牲にしても工場をフル稼働させて予約分は納期通りに出荷すると言う意思が感じられない。今までも新機種が出るたびにこんな言い訳をしているカメラ業界、メーカーは猛省すべきだ。

需要、販売予測を真面目にやってるのか?間に合わなくてもユーザーは待ってくれるとでもタカを括っているのか?
例えばD800とD810の発売当初3か月間の全販売台数位は、即納できるような計算と体制であったか?
もし、その数字より売れないと仮定して、在庫になってしまうのを心配して数量を絞ったとしたら、メーカーの戦略としてはお粗末である。

上述の全販売台数が3か月で売れなくても、間違いなく1年以内には売れるだろう。低金利の今、9か月分の在庫負担は低いはずだ。その位の総額でニコンのキャッシュフローが回らなくなることも考えにくい。

ユーザーの我慢に頼るなんて、顧客満足度を含めて今のメーカーとしては失格だ。

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2017.08.24

ニコンD850発表

D850

発売予定日は9月4日、これで初期ロットが品不足にならなければ秋の行楽、紅葉シーズンに間に合う。
価格はニコンダイレクトで399、600円それも消費税込みと言うのだから、かなり思い切った価格設定で、コストパフォーマンスは高いだろう。D800、D810からの買い替えが期待できる。

EOS-5D MK IVの初値が42万円で、強気の価格と言われたのだから、性能、新規性からもD850はお買い得。

性能面では4575万画素でローパスレスは分かるが、裏面照射型CMOSセンサーにしたことで、ダイナミックレンジや高感度ノイズに悪影響が出ないのかは心配が残る。

重量は約1005gと、D810の約980gより若干重くなっており、最近のニコンやキヤノンの1gでも軽量化という方向とは異なっている。重量増の要因はファインダー倍率を0.7から0.75倍に上げたことと、チルト式液晶パネルにした事、およびFHDから4KUHD動画にしたことで、熱問題に余裕を持たせたのかも知れない。

後は像面位相差AFを組み込まずに、どれだけライブビューのAF速度が改善されたかだ。タッチパネル液晶にしてタッチAFを可能にしたのだから、まあまあスピードが改善されている事を期待したい。

残念なのはRAWがサイズM/Sは12ビット、ロスレス圧縮に固定と言う点で、12と14ビットの違いはほぼ無いと言う意見もあるが、14ビットM/Sの選択も有りにして欲しかった。


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2017.08.21

『ニコン、8Kデジカメ・ヘルスケアに注力』は間違い

ニコン、8Kデジカメ・ヘルスケアに注力 牛田社長
jニコンは業績が低迷しているので、牛田社長が、経営者として色んなインタビューに答えています。
今回もその1つなのですが、どの記事を見ても、牛田社長がニコンとして花火を上げようと焦っているような感じを受けます。
このような経営者の方針だったら、投資家はあぶなかっしくてニコンの株を買ってくれないでしょう。

ニコンのコアコンピタンス、ブランドイメージ及び企業文化には言及せずに、競合相手のキヤノンやソニーがはるかに先行している事業を真似ようとしているとしか思えません。経営不振の会社が、この競合メーカーに追いつき、追い越せるだけの投資が出来ないでしょう。

ニコンのコアコンピタンスである、精密機械製造技術をどう生かすのかのアイデアが乏しすぎます。
カメラはデジタル時代になって、求められる精密技術はほんの一部になって来ており、センサーや電子技術が占める割合が多くなっていますから、ミノルタをベースにして、ソニーの電子技術が加わって、ソニーが更にシェア拡大をして行くのは目に見えています。

自動車業界で言えば、昔はトヨタと日産がトップ2だったのですが、ホンダが躍進してくることで日産は押しのけられた時期が有りました、また、そのあおりを受けてマツダは大苦境に立たされました。
カメラで言えばニコンとキヤノンのトップ2に、ソニーが躍進してくることで、ニコンが脅かされている訳です。
日産はゴーンさんによるV字回復が成功しました。ニコンもその時の日産並みの努力をしないと、企業として生き残れないかもしれません。

牛田社長の発言はそのような危機感持っている様に思えないのが心配です。新モデルの開発やレンズの開発が滞るようですと、ユーザーは他ブランドに行って帰ってこないと思わなければなりません。

最近、D850の新製品予告が出ていますが、これをどう成功させるかが、先ずは大きな試金石でしょう。
必要な予約は遅延なく供給して、売り逃しが発生しない事。シーズン的には9月の連休から紅葉シーズンに間に合う事。リコールしなくても良いような絶対的信頼性の確保、ソフト的不具合は直ぐにアップデートで対応、画素数に見合ったレンズ揃え等をミスる事無く進めなければなりません。

私はフルサイズ一眼をキヤノンからニコンへレンズと共に乗り換えたユーザーです。その判断が間違いだったと思わせない様にして欲しいですね。まあ、駄目ならまた乗り換えますが(それだけブランドロイヤリティが有る訳では無いと言うkとです。自分の撮影に見合ったカメラとレンズを提供してくれるメーカーを選びます)。

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«ニコンカメラの不振はマーケティングの問題だ